Bスポット療法について

Bスポット療法イメージ

慢性上咽頭炎の治療法のひとつとしてBスポット療法があります。
のどちんこのうら、鼻の奥の上咽頭(じょういんとう)のことをBスポットと言います。別名鼻咽腔(びいんくう)と呼ばれています。そこに長い間、炎症がある状態を慢性上咽頭炎と言います。
慢性上咽頭炎は鼻の奥の違和感、後鼻漏(こうびろう)、むせこみ、声のかすれ、のどの違和感、慢性のせき、耳閉感(じへいかん)、頭痛、肩こり、微熱、ふらつき等様々症状と関連していると言われています。

適応について

  • のどや鼻の違和感、後鼻漏(こうびろう)、のどのかぜ
  • 新型コロナウイルス後ののどの違和感
  • 頭痛、肩こり

このような症状に対して治療を行いますが、適応か否かは診察させて頂いた上で判断させて頂きます。

治療法について

上咽頭に綿棒を用いて塩化亜鉛をぬりつけます。綿棒は口または鼻から入れます。口から入れることに抵抗がある方(綿棒の刺激でのどの反射が強い方)は鼻からのみでも可能です。
処置の時間は1分以内です。ネブライザーなどの処置も併行して行う事ができます。

通院回数について

処置は1~2回/週が目安です。軽い炎症の場合2~3回の治療で症状が改善する場合もありますが、強い炎症の場合約10回の治療が必要な場合もあります。

注意事項

  • 薬剤を塗った後は数時間ヒリヒリします。処置後に出血が一定期間続く事がありますが、炎症がおさまってくるとヒリヒリ感や出血は減っていきます。これが治療効果の目安でもあります。
  • 初回処置開始前には、細い耳鼻科用のファイバー(カメラ)で上咽頭に炎症以外の病変がないかしっかり確認を行います。
  • 治療効果の持続性は患者様一人一人で異なります。定期的に行う必要がある患者様もいらっしゃいます。
  • Bスポット療法が上記症状の全てに有効と言うわけではないため、患者様一人一人としっかりご相談しながら処置を行って行きます。
  • 患者様自身が治療について十分に理解し行う必要があるため当クリニックでは中学生以上を対象としています。